ひたすら真っすぐな診療を

地域医療を志す医師として常に心掛けていることがあります。言葉で「地域に根差す」と表すことは簡単です。
しかしながら、それをどう具現化するかはとても難しいことだと思います。
南予地方で診療所に勤めていた時、その診療所は地域にとってなくてはならない存在でした。
この松山の地で、同じ様になくてはならない診療所と思って頂くにはどうしたら良いか、
そのためには、真っすぐ全力で診療にあたるしかないと思っています。

  • 地域医療について
  • 生活習慣病の管理について
  • 大規模自然災害時の診療
  • オンライン診療について
  • 神経ブロックについて

地域医療のスペシャリストを目指します

当院では、地域に根ざした医療に取り組みます。院長は自治医科大学の出身で、卒業後は主に南予で地域医療に従事し内科医および家庭医として研鑽いたしました。南予の基幹病院、中核病院、診療所をバランス良く経験させて頂き、訪問診療や施設嘱託医、学校医、産業医など様々な経験を積んでおります。当院の所在地は決してへき地ではありませんが、『地域医療=へき地医療』ではなく、この地における地域医療に全力で取り組みます。
訪問診療や施設への回診、嘱託医なども承っています。※現在は枠が埋まっており新規受付はしておりません。

叱責することはありません

当院では生活習慣病について、患者さんを叱責することはありません。『病院の先生に叱られるから…。』という動機では良い体調管理はできないと考えています。子どもたちが『学校の先生に叱られるから…。』と宿題をイヤイヤするのと同じではいけません。宿題も体調管理も自分のためにするものです。
一方で、患者さんに対する叱責は熱意の裏返しと捉えることもできます。また、少しキツく言われた方が頑張れるという患者さんもいらっしゃるかもしれません。
自分の体のことを一番に考え、そして大切に想うのは自分自身であるべきと考えています。自分が大切にしない体を、どこかの誰かがそれ以上に守ってくれることはありません。そして医者の役割はその管理のお手伝いをすることです。
当院では、叱責による上下関係ではなく、的確な評価とアドバイスを提供するサポート関係を心がけています。
なお、生活習慣病における医学管理は月に1回の受診と1か月処方を基本としています。採血は数カ月に1度のペースで必要に応じて行います。特別な理由なく数か月の長期処方には応じることができませんので予めご了承ください。状態の安定している方に対しては2か月の長期処方やリフィル処方箋にも対応しています。

自然災害の時こそ可能な限り診療します

当院は大規模自然災害が発災した際、当院施設やスタッフの被災状況が許す限り、休診日を問わず災害時診療を行います。通常診療の他、被災された方のケガの手当や、かかりつけ患者さんに限らず災害で紛失した薬剤の臨時処方など優先的に行います。
大規模自然災害の発災直後に重要なのは、地域単位での自助です。最小単位で言えば、お隣さんどうしで生存確認したり救出したり、または食材を分け合ったりということが該当します。医療においては、愛媛県立中央病院など災害拠点病院は直ちに設定されますが、軽症な方を含めた全ての被災患者さんが集中して受診することは不可能です。当院は医療における地域の自助として、可能な限り診療いたします。地域住民のみなさんにおかれましては、可能な限りの初期手当をいたしますのでどうぞご来院下さい。
院長は外科の修練も積み、外傷処置をはじめ三次救急、集中治療、手術麻酔も経験が多くありますので、どうぞご安心下さい。また必要に応じ高次医療機関への搬送なども責任を持って行います。

適切にオンライン診療を承ります

当院では適応のある慢性疾患の管理において、患者さんのご要望や病状に応じ、適切にオンライン診療を行います。オンライン診療はお互いの「かかりつけ」の信頼関係と通院の実績があって初めて成り立つものです。「スマホがあればわざわざ病院に行かなくて良い」という発想のみで行うものではありません。また、会ったこともない遠方の方を患者さんとして取り込むためのものでもありません。当院は保険診療のルールに則り、適切にオンライン診療を提供いたします。オンライン診療は3か月に1度は実際の通院が必要です。オンライン診療の月であっても当院では月に1度のオンライン受診と1か月処方とさせて頂きます。オンライン診療=長期処方ではありません。オンライン診療に際し、患者さんの医療費以外の自己負担額が少なくなるように努めます。ご高齢の方でスマートフォンなど所持していなかったり操作が難しいケースでも、ご家族が同時に参加されることで成り立ちます。ご希望のある方はお声掛けください。
オンライン診療については専用のページをご覧ください。

神経ブロックでは休憩時間が必要です

星状神経節ブロックや硬膜外ブロックでは30分から1時間程度の休憩時間を必要とします。これは帰宅時や帰宅後にコントロールできない体調不良が生じ、事故になるのを防ぐためです。ブロックの種類によっては説明書をお渡しいたします。全ての患者さんで説明書通りに実施するわけではございませんが、一般的な流れの把握としてご参考にお願いいたします。
また当院では注射する時に必ず声掛けをいたします。不意に、あるいは急に針を刺すことはいたしませんのでご安心下さい。

患者さんの権利と責務
当院は患者さんの人としての尊厳を重視し、医療過誤(ミス)はもちろん接遇上の失礼など無いよう努めます。患者さんの個人情報は保護し、検査結果や治療内容において十分な説明を行うことに努めます。気になる点がございましたら遠慮なくお問い合わせ下さい。
それと同時に患者さんには診療へのご協力を求めます。院内の秩序を守り当院スタッフの指示に従うなど、患者さんとしての責務を果たされますようお願いいたします。

初診の面談は最長で15分程度とさせて頂きます
当院では平素よりなるべく皆さまの痛みや体調不良に寄り添い、原因の究明に努めたいと考えております。症状や訴えを真摯に傾聴し、少しでも問題が解決する様に対応策を考えております。しかしながら、初診時の面談での時間にも限度がございます。明確な時間の規定はございませんが、面談は10分程度、止むを得ず長くなったとしても15分程度と考えております。ほとんどの患者さんは普通にお話をされますが、一部の方は痛みや体調に関する持論を延々と述べ、治療法についても誤った情報を元に当院では行っていない様な方法を求め、当院の見解やアドバイス、治療法の提案を聞いたり参考にしたりすることもなく、自身の考えが正しいかどうかに固執されることがあります。他にご予約やお待ちの患者さんがいらっしゃる場合、いったん面談を中断し他の患者さんの診察を行った後に再度面談させて頂くことがあります。慢性疼痛では一度の診察や面談、あるいは一度の治療で問題が解決するとは限らず、当院に対してお伝えしきれなかったことや改善が得られなかったことは再診時に改めてご相談頂くなど、ご配慮をお願いいたします。他にお待ちの患者さんがいらっしゃらない場合はさらに長時間お話を傾聴することも可能ですが、必ずしもその様な状況ではございませんので、予めご了承下さい。お話をいったん切り上げられたことをもって「患者に寄り添っていない」と憤慨されるか方がいらっしゃいますが、では待合室でずっとお待ちの他の患者さんのことはどうでも良いのでしょうか?ご自身の面談が数十分かかろうがお構いなしでしょうか?初診時に全てを聞いてもらい全てを解決しないと「患者に寄り添っていない」ことになるのでしょうか?その様な自己中心的なお考えの方は他の患者さんのご迷惑となりますので、当院にはお越しにならない様にお願いいたします。医師と患者さんは「お互い様」ですが、患者さん同士もまた「お互い様」です。自分にだけ時間を延々と使って欲しいという方の診療はお受けできません。当院では「患者さんの痛みや辛い症状に寄り添う」=「際限なく訴えを傾聴する、患者さんの言うなりになる、一度の診察や治療で必ず解決する」ということだとは考えておりません。面談の最中から「痛みに寄り添ってくれると思ったからこそ受診したのに」「自治医大の卒業生だから期待したのに」などと、さも当院がご自身の人権を蔑ろにしているかの如く憤慨される方もいらっしゃいます。患者さんのその様な主観を否定することはございませんが、当院が行ってもいない非をお詫びしたりすることもございません。

応召義務とペイシェントハラスメント
患者さんの間で誤解が蔓延している「応招義務」と「診療拒否」についてですが、厚生労働省より「医師が国に対して負う公法上の義務であって、患者に対して負う私法上の義務ではない」と周知、通達されています。つまり、医師や医療機関は応召義務を根拠に患者さんから無制限に診療を強要されることはございませんし、応召義務違反を患者さんに謝罪することもございません。むしろ、患者さんの側には診療に協力する義務や施設管理者に従う「患者さんとしての義務」があり、医療スタッフへの暴言や無理な要求、故意の支払い遅延など、ペイシェントハラスメントによって患者さんとしての義務違反がある場合は、出血多量や意識障害、致死性不整脈など緊急性がない限り診療の拒否も妥当となります。分かりやすく具体例を示すと、当院では院内でのマスク着用をお願いしておりますが、特段の障害特性もない健常者の方が「マスク着用には応じない」と当院のルールに従わない場合、当院はその方が患者の義務を放棄したとみなし診療をお断りいたします。ご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

Google等へのクチコミついての対応
当院では平素よりなるべく皆さまの痛みや体調不良に寄り添い、原因の究明に努めたいと考えております。症状や訴えを真摯に傾聴し、少しでも問題が解決する様に対応策を考えております。しかしながら、全ての診断が可能というわけではございませんし、診断に至るまで時間や診察の回数が必要なこともございます。治療も初診時の治療で奏功することもあれば、効果を認めないこともございます。慢性疼痛は原因が特定できないことも少なくありませんし、特定できたとしても、根本的な解決がない場合もございます。当院では医療過誤がない様に務めておりますし、接遇や待ち時間の軽減、電子マネー決済や予約サイトによる利便性の向上など注力しています。ご来院頂いて思った様な結果に至らないこともあるかもしれませんが、明らかに当院に医療過誤や医療過誤ではないにせよ診療上の不手際、接遇上の問題(スタッフによる失礼な言動など)が無いにも関わらず、主観のみで当院をGoogleなど公の場で批判されることはご遠慮下さい。当院はその様な批判をされる筋合いがないことを診療内容、院内の防犯カメラ映像による事実などを元にご回答いたします。個人情報を危険に晒すことはございませんが、反証のためにどの様な症状でどの様な訴えであったか、当院がどの様に考えどの様なご提案をしたかなど詳細に記載致します。当院は当院に非のないことをお詫び申し上げることは一切ございません。「気に入らない、やぶ医者だ」という主観により当院に再診なさらないのはご自由ですが、客観性のないことを公に述べられる場合は当院は必ず反証いたします。

診療をお断りする場合があります
医療は良好な患者・医師関係があって初めて成り立ちます。当院の医療アドバイスを聞き入れようとされず一方的に持論の展開をなさる場合や、最初から自分自身で診断し処方や治療内容を指定なさる場合、当院の診断や判断と異なり治療の提供が不適切と判断した場合は、治療の提供を控えさせて頂きます。また、診察なしで処方ばかり求める場合も含め、医療機関をドラッグストアと勘違いしている方、便利に使いたいだけの方など、不適切な受診をされる方には治療を提供いたしません。当院スタッフに対し威圧的な態度、言動を取る方、社会人として非常識な振る舞いをされる方につきましても適法な措置として治療を提供いたしません。当院および当院スタッフに接遇上の落ち度や医療過誤のある場合は心よりお詫び申し上げますが、特にそういったことがないにもかかわらず「気に入らない」などの趣旨で批判される場合、当院は毅然とした態度で対応いたします。特にインターネット上でのご批判は結構ですが、当院として反論のある場合、個人情報に配慮しながらも、受診時の状況や言動を検証して当院の見解をご回答することになりますのでご注意下さい。また、当院に医療過誤や失礼な言動など明らかな非のない事がらに関して批判をされる方に対しましては、以後の診療は「良好な関係が築けない」ことから適法な措置として一切お断りいたします。クレームをおっしゃる方ほど診療拒否という単語を持ち出しますが、医師の応召義務を間違って解釈されている様です。どうぞ他院へ受診下さいますようお気を付け願います。

痛みや患者さんに寄り添うとは
当院では平素よりなるべく皆さまの痛みや体調不良に寄り添い、原因の究明に努めたいと考えております。症状や訴えを真摯に傾聴し、少しでも問題が解決する様に対応策を考えております。しかしながら、「寄り添う」とは際限なく訴えや要求を聞き入れることではございません。また医学的に妥当性のない独自の理論や他院の医療従事者に対する不満や逆恨みとも思える批判を際限なく傾聴することでもございません。診断や治療にも保険診療としての制約や技術的な限界がございますし、他院様に対するクレームに迎合することはいたしかねます。
・被爆したくないから検査は嫌
・費用がかかるから検査は嫌
・痛いから注射の治療は嫌
・副作用が嫌だから漢方薬以外は一切飲まない
・薬なんか信用していない
・長持ちしない治療なら受けたくない
・効くと保証がないなら治療は受けたくない
・何十年服用しても副作用が出ないと保証しないなら内服しない
・初診で複数個所の痛みを全て治療して欲しい
・自費のボトックスができないなんて聞いてない、HPの案内が悪い
・今は症状が無くてもきっと喘息なんだから吸入薬を処方しろ
・マスクが感染を防げるのかどうか証明しろ
・〇〇整形外科のせいで痛みが残った
上記は実際にあった訴えや要求の一部ですが、この様に必要な検査や処方、治療に理解や納得あるいはチャレンジされず症状だけ緩和せよと申されましても、当院ではお力になれません。また、その時点で症状がない場合には診断に至らないことがあってもそれはごく普通のことであり、診断に至らないことを誤診だ医療過誤だと憤慨される方は医療過誤の定義を誤認されていらっしゃいます。当院が言いなりにならなかったことや診断に至らなかったことをもって「寄り添っていない」と主張されることはご自由ですが、当院は何も非を感じませんし、お詫びすることもございません。「自治医大卒業生のくせに」と捨て台詞を吐かれる方がいらっしゃいますが、自治医大卒業生であることにも何ら恥じることも後ろめたいこともございません。上記の様な方はご自身にとって都合良く「寄り添って」頂ける医療機関様を探して受診なさいますようお願いいたします。