久しぶりの処置をしました

先日、外勤先の病院で胸部外傷の患者さんに胸腔ドレーンを挿入しました。胸腔ドレーンは気胸や血胸など胸腔内の貯留物を排出するための管です。余計な空気や血液を排出してあげないと、肺が膨らまないですし、出血も止まらないんです。皮膚を切開して肋骨と肋骨の間から管を挿入します。この時に肋間神経や肋間動脈、肋間静脈を損傷しないように注意が必要です。管が肺に刺さってしまうこともありますし、左肺の場合は大動脈に刺さってしまうこともあるので、そうなっていないかどうか想像しながら慎重に挿入します。以前に、肺に刺さってしまった症例があったという失敗談を、当事者の先生から聞いたこともありました。
もう10年くらいは胸腔ドレーンを扱ってなかったですが、体は覚えてますね。ちゃんと処置できました。確認のCTも撮って管の位置も特に問題ありませんでした。普段から肋間神経痛に対して肋間神経ブロックをしているので、肋間を刺すのはイメージ的に何の苦慮もなかったです。あとは、やはり普段から針を使った処置をしているので、患者さんにためらいなく針や管を刺せるのは強みと言えば強みでしょうか。
医師や医業に限らずだとは思いますが、普段からしないことや使わない知識はどんどんと薄れて技術を失います。医師国家試験、初期臨床研修で幅広く知識を携えても、専門医になった後は自ら選択した科以外のことはどんどんと薄れて、わからなくなり、できなくなってきます。それは当然のことで、何ら恥じることも詫びることも必要ないですが、個人的には寂しいと感じるので、できるだけ幅広く知識や技術は維持したいと思っています。外勤に出てクリニック以外で働くことの大きな意義だと思います。手術室での麻酔業務も現役でさせて頂いていますし、三次救急、二次救急もお手伝いしています。二次救急では外傷処置も頻繁にしています。体力のあるうちは続けようと思います。

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