痛みの治療は日常生活とトレードオフの関係です

痛みはなんとかしたいけど、生活は全く変えたくないし、何も犠牲を払いたくないという方がいらっしゃいます。それは誰しもそうだと思いますし、その思いや願いは理解できます。当然ながら、できるだけこれまでの生活を損なわない様な治療法が良いと思います。
しかしながら、それでどうにかなるのであれば、もうとっくにどうにかなっているのではないでしょうか?というのが率直な意見です。痛みの治療には何かを我慢したり犠牲にしたりすることが必要な場面も多いと思います。
治療費もかかりますし、通院の時間も必要です。ブロック注射は痛いかもしれませんし、リハビリもある程度は痛みを伴います。内服薬の副作用が出る可能性もゼロではありません。血液サラサラのお薬を飲んでいる方はブロックで内出血する可能性もありますし、それが嫌でブロックの予定に合わせてお薬を中止すると今度は血管が詰まってしまうかもしれません。
では何を我慢しようか?そう考えた時に、そうだ痛みを我慢しよう!という結論に至る方もいらっしゃると思います。それも正しい選択の一つだと思います。
そもそも痛みをどうしたいのか?痛みで生活が損なわれているのか?それを取り戻すために代わりに別のものも犠牲にする意欲はあるのか?これらはとても大切なことだと思います。
魔法の様な治療方はありません。あったらとっくにどうにかなってるでしょう。何かしら都合の良い治療方が無いか、望みを持って当院を受診されることは大歓迎です。お手伝いできることがあればご提案いたします。無い時は、無いとはっきりお伝えいたします。まずは状況を理解し受容することが大切です。理解に必要な情報は正しくお伝えする必要があります。当院は話のお茶を濁して余計な期待を持たせることはいたしません。理解し受容することが痛みを解決するための治療の一歩です。そういう意味において、説明そのものが治療の一環です。ご参考にお願いいたします。

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