膝関節腔内穿刺および注射

膝関節腔内穿刺・注射

治療法概要

膝関節の水腫や血種による痛みの緩和や診断としての関節腔穿刺、変形性膝関節症による膝の痛みに対するヒアルロン酸注入を行います。当院では安全性を優先してエコーガイド下に行いますが、水腫が著しく関節腔が明らかな場合はそのまま穿刺します。
ヒアルロン酸の注射は症状の緩和になるけれど、注射の手技そのものが痛かったり辛かったり億劫になることはありませんでしょうか。当院ではエコーガイド下に行うことで、わずかな腔内に対してより安全に注射することが可能と考えています。

方法

  1. 仰臥位になり患側膝の外側からエコーで関節腔を確認します(プレスキャン)。
  2. 穿刺部位を決めたら皮膚を消毒します。
  3. エコーガイド下に穿刺します。針は細いので皮膚の局所麻酔は行いません。
  4. 針先が関節腔内にあることを確認して関節液の吸引および薬液注入を行います。
  5. 関節液を吸引する場合は、その後に清潔操作で針を残したまま薬液のシリンジに変更して注入します。
  6. 薬液の注入が終わりましたら直ちに針を抜いて終了です。

適応疾患例

  • 変形性膝関節症
  • 急性膝関節炎
  • 化膿性膝関節炎
  • 痛風
  • 偽痛風
  • 外傷による関節腔内の出血

関連記事

  1. 各部トリガーポイント注射

  2. 腕神経叢ブロック

  3. 仙腸関節ブロック

  4. ボトックス®治療(腋窩多汗症等)

  5. 頚部神経根ブロック

  6. 坐骨神経ブロック

ピックアップ記事

新着記事 おすすめ記事