ボトックス®治療・ボツリヌス毒素治療
ボトックス®とは
ボトックス®はgsk社の商品名(商標登録)であり、一般名称は「ボツリヌス毒素」です。よって、gsk社の製品以外を用いて「ボトックス治療」と表現することは誤りです。gsk社のボトックス®は使用目的が厳格に指定されており、指定以外の用途で使用(取り寄せ)することはできません。

ボツリヌス毒素治療の原理
ボツリヌス毒素を腋窩に皮内注射すると、汗を分泌する汗腺において、神経終末内でのアセチルコリン放出抑制により神経伝達を阻害し、結果として発汗を抑制すると考えらています。また、筋肉に注射すると神経筋接合部に働きかけ筋肉の収縮を阻害します。その結果、四肢の痙縮(過剰な筋収縮によりこわばっている状態)や顔面けいれんを抑制すると考えられています。筋肉は一時的に収縮を阻害され線維は細くなりますが、筋細胞が死滅したり減少したりすることはありません。ボツリヌス毒素が分解された後は筋力が戻ります。さらに、この様な筋肉への生体反応を応用し、肩こり治療や肩痩せ(美容目的)(いずれも僧帽筋の弛緩)として注射することもあります。神経伝達阻害の効果持続期間は4か月程度とされており、継続的に症状を抑えたい方は4か月を目途に定期的に注射する必要があります。ボツリヌス毒素による効果は可逆的な変化ですので、時間とともに元に戻るのが特徴です。
ボトックス®保険適応(当院の取得ライセンス)
- 腋窩多汗症
- 顔面けいれん
- 上肢・下肢痙縮
費用(腋窩多汗症の場合)
再診料、注射手技料(両側)、薬剤料、他を合わせ、窓口支払は約22,000円(3割負担の場合)となります。絶え間なくコントロールする場合は4か月に1回のペースで行いますので、その都度この費用が必要です。
顔面けいれん、四肢の痙縮については使用単位により異なります。
キャンセルポリシー
ボトックス®は非常に高価な薬剤です。取り寄せ後のキャンセルは当院の経済的損失となります。自己都合によるキャンセルは非常に迷惑ですので固くお断りいたします。迷いのある方などはお申込みにならない様にお願いいたします。自己都合によるキャンセルをされた方のボトックス®治療、および多汗症治療は以後はお断りさせて頂きます。
ご注意
当院で取り寄せたgsk社のボトックス®を用いてシワ取り、エラ取り、肩痩せなど美容目的の用途に流用することはできません。美容目的ではなくとも、肩こりや頭痛に対し筋肉の緊張を減じる目的でも使えません。ボトックス®は腋窩多汗症(わき汗)には適応がありますが、手足の多汗症には適応がありません。当院では保険診療として上記適応疾患(取得ライセンス)に対してのみ治療を行っていますが、ご希望のボツリヌス毒素治療を当院が行っているかはお問い合わせフォームから事前にご確認ください。保険診療として適応のある場合でも、初診時から行うことはありません。初診時に「ボトックス治療が受けられると思ってせっかく受診したのに」と憤慨される方がいらっしゃいますが、当院ではその様な当院に非のないクレームには取り合いませんので予めご理解ください。