奇跡のできごと

つい最近、奇跡的なことがありました。

10年前の受持患者さんと偶然にお会いしたんです。

先日、県立中央病院で麻酔の仕事を終えて帰ろうとした時でした。

総合受付に用事があり立ち寄ったのですが、

先に並ばれた高齢男性とご家族の方が何やら受付スタッフさんに問い合わせていました。

10年前に南宇和病院に在籍した医者で、今は中央病院にいるはず、

苗字はわかるが下の名前は覚えてない、

今日会えたら言わないといけないことがある、

そんな感じの内容でした。

言わないといけないことがあるって、

もしかして恨みごとかな??と、ちょっと警戒しました。

肝心の苗字が聞き取れなかったのですが、

ちょうど自分がいた頃の話だなと思い、

人探しのお手伝いをしようかとも思ったのですが、

でしゃばったものの分からないずくだと良くないと思い、

しかも、言わないといけないことがある!って、

何やら雲行きが怪し過ぎるので、

とりあえずでしゃばらないことにしました。

受付スタッフさんも名簿を見たり頑張りましたが、

結局分からなかったみたいでした。

その方が残念そうに受付から去った後、

受付スタッフさんに、10年前に南宇和病院にいたので誰先生のことかわかるかもしれませんが、

誰先生って言ってました?と聞くと、

オチ先生だそうです、と。

だったらそれは僕ですよ!となり、

急いでその方を呼び止めました。

並んで後ろ姿しか見てなかったのでわかりませんでしたが、

お顔を拝見して分かりました。

元患者さんも僕を見てすぐ分かった様でした。

再会の驚きはさておき、

そういや何を言われるのかとビクビクしていたところ、

作った米を持って来たから受け取って欲しい、と。

クレームではありませんでしたε-(´∀`; )

松山に来る用事がおありで、

県中に寄って受付で僕を呼んで、

お土産のお米をくださる、そういうことだったんです。

南宇和病院の頃からは、働く科も変わってますし、

今は正規で在籍もしていませんから、

おそらく患者さんには僕を探せなかったと思います。

たまたま後ろに並んで会話が少し聞こえたからこそでした。

まさか自分の探している医者が真後ろに並んでいたなんて思いもしなかったでしょうね。

でも一番驚いたのは受持スタッフさんだと思います。

後ろのオマエかーい!って心でツッコミ入れたはずです。笑

10年前の患者さんが覚えていてくれて、

わざわざお土産を持って会いに来てくださったことを

とても嬉しく思いました。

今は受持患者さんではないですし、

僕は県病院の正規スタッフでもないので、

お米は頂いて帰りました。

昔話と、現在の体調のお話など少ししておいとましました。

南宇和病院での勤務は本当に良い思い出なのですが、

10年ぶりにまた良い思いをさせていただきました。

本当に嬉しい出来事でした(*´-`)

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